設計方針

~住宅に対する思い~

最近住宅の設計を依頼なさる方に、「どのような家をお考えですか」と、お尋ねした時「外断熱の家」「床暖房つきの家」など、設備や工法、システムのお話を最初からされる方が増えてきました。情報過多の昨今において、それは無理からぬことです。でも、私達は、最初に考えるべき事は別にあるのでは?と思っています。それは人それぞれに違う、生活様式や、習慣、家族構成、教育方針といった、人生設計における基本的な考え方に基づいたプラン作りです。言いかえればそれぞれの「個性」に合ったプランということになるでしょうか。そして検討されたこれらのプランにそった、設備や工法、システムを選んでゆくというのが、私達が考えます設計手順です。「快適でくつろげる家・やすらぎのある家」は、設備やシステムだけでは、決して得られません。私達は、人それぞれ違うこれらの「個性」にあった住空間を提案してゆきたいと思います。


~見えなくなる部分の仕事を大切に(住宅の構造計算)~

構造体を補強するには、新築時の倍以上の費用を必要とします。ですから基礎や構造体の計算は、木造住宅のような小規模なものといえども、決しておろそかにしてはいけない部分です。しかし残念ながら住宅規模の場合、基礎や躯体の構造計算や、施工チェックが充分でない場合が結構あります。建築家が構造計算や施工チェックをせず、工務店や大工さん任せにしている場合の方が多いかもしれません。
当社では基礎や構造体は、柱や梁といった見えなくなってしまう部分だからこそ大切な部分だと考え、必ず構造計算と厳しい施工監理を行っています。それが地震に強い安全な家造りだと思います。


~環境共生健康住宅~

私達が目指している住宅造りはここにあります。新建材がふえ、シックハウスが出現し、人を護るべき住宅が生活に害を与えるようになってきました。本来の住宅の姿を考え直し、行き着いたところが環境共生健康住宅でした。軸組み・内装・外装全てをできる限り自然素材やリサイクル可能な材料で作ろうという提案です。換気なども、できるだけ機械に頼らないで、自然が作り出す空気の流れを最大限利用したいと思います。体にやさしいのはもとより、自然や地球環境にもやさしい家造りです。VOCやカビダニといったものをできる限り排除し、安心して住んでいただける家です。そんな家造りを提案してゆきます。


~ペットと暮らす家~

少子化高齢化社会と言われる今日において、動物はかけがえのない存在になっています。人間の心をいやしてくれる彼らは、いまや家族の一員とさえいえます。高齢者にやすらぎを与え、子供達には命の大切さを教えてくれ、「心のケア」に効果があると医学的な報告までされています。最近では、犬猫に加えウサギ・フェレット等多くの種類のペットが飼われるようになって来ました。そんな中で、アレルギーやさまざまな病気の原因がペットである場合も出てきました。これは動物を飼うための住宅環境の整備の不完全さが原因の一つといわれています。当社では動物と人間が同じ屋根の下で安心して快適な生活がおくれるように「ペットと暮らす家」として提案しています。


~イメージの大切さ~

当社では、くつろぎ・やすらぎのある家造りを目指して、企画の段階から 、イメージ作りを大切に打合せを行っています。CG(コンピューターグラフィック)を使い、映像を見ながらの打合せもその一つです。「百聞は一見にしかず」といいますが、映像で見ることによりお施主様のイメージをより正確に表現して、問題点や相違点の発見及び修正をしていきます。これにより「こんなイメージではなかった・・・・」ということをなくしています。家は一生のもの。建て直しは簡単ではありません。だからこそ、CGの中で、理想の家を建てることが、満足のいくマイホーム作りの第一歩となるわけです。詳しくは、「パース集」をご覧ください。